この映画ですが、正直なところ、見始めて1時間以上は、見ているのが厳しかったです。
いわゆる、最近よくある、意味なく沖縄を舞台にしている系の映画で、
下手な方言も聞き苦しく、沖縄を色眼鏡でみているような感もありました。
マブイ(沖縄で言われる人間の魂)という言葉を、
すこしズレた感じで描かれているようにも感じられました。
なにより、成人映画的な悪い意味でのチープ感があり、見苦しい。
しかし、後半になり、一気に表現したいこと、
沖縄を舞台にしたことによって、表現したい部分が浮き彫りになり、
また、ストーリーとしても展開があり面白くなります。
「沖縄映画」というくくりで見ると、
中江裕司監督の沖縄に対しての思い入れの強い映画と比べてしまって、
見劣りしてしまう部分はありますが、
この映画はこの映画として、確立されている素敵な映画だと思います。
有名で人気のある、アイドル俳優を起用した意味なく沖縄を舞台にした映画よりも、
見応えはあると思います。
東京でリストラされ、家族にも逃げられ、アルコール中毒になった男が
あてもなく沖縄にやってきて、娼婦を買いあさる生活を送っていたが、
娼婦の一人と深い付き合いが始まり、関係する人たちの生活に関わり、
自分を取り戻していくストーリー。
出演:山田辰夫、冨樫真、
監督: 出馬康成
2002年
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