ひめゆりの塔

戦後、いくつもの映画になっている“ひめゆり舞台”。
モノクロ時代では、吉永小百合さん主演の「あゝひめゆりの塔(1968年)」が有名ですが、
それよりも数年前に上映されていたこの「ひめゆりの塔」。
「あゝひめゆりの塔」もとても勉強になり訴える力のある映画ですが、
こちらの方が、さらに悲惨な状況や実際にひめゆり舞台が極地に追い込まれた状況、
また、日本軍との関わりや自決、微妙に残る琉球への差別問題がリアルに表現されています。
さらに、女性の部隊特有の生理のことまで描かれていて、実際の戦場内での人との関わりや状況などが理解できました。
必見の映画かと思います。

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太平洋戦争の末期、米軍の沖縄侵攻に際し、島の人間は日本軍に従事することに。女学生たちで結成された看護部隊「ひめゆり部隊」もまた軍と行動を共にすることで、壮絶な悲劇の道を歩んでいく。名匠・今井正監督が沖縄に散った乙女たちの悲劇を通して戦争への怒りを激しく訴えた反戦映画の代表作。このモチーフは以後も映画化され続けているが、戦後間もない時期、沖縄ロケも不可能な中で製作されたモノクロ・スタンダードの本作がもっとも優れた出来栄えを示しているのは、やはり当時の空気を知るスタッフとキャストのひとりひとりがリアルな仕事を見事ものとしているからでもあろう。セミ・ドキュメンタリー・タッチの演出も大いに功を奏している。映画のはじめでは少女たちに好もしかった職業軍人が、やがて狂気を帯びていく構図などぞっとするものがある。兵士ではなく民間人、しかも戦争による少女たちの犠牲を初めて国内に広く知らしめた作品でもあり、初公開時は記録的な大ヒットとなった。(増當竜也)

内容(「GAGAデータベース」より)
白百合と桜の紋章を付け、敗色が濃い日本軍のために儚い命を散らした女性たちの真実を描いた戦争ドラマ。昭和20年3月。米軍により窮地に立たされた日本軍は、勤労奉仕と称して沖縄師範女子部と沖縄県立第一高女の若い女性たちを戦争の最前線へ送る。

出演: 津島恵子, 香川京子, 藤田進, 岡田英次
監督: 今井正
1953年作
時間: 127分

 

 

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