台風

沖縄移住-5・沖縄の台風



ちょっと、移住話は寄り道。

 

ちょうど今、沖縄に台風が接近中ってことで、沖縄に移住して感じた台風のあれやこれやです。

 

沖縄に移住た直後、体験したかったこと。
それは沖縄の台風。

 

沖縄に台風が接近している時、全国ニュースで、国際通りの入り口付近から「強い風が吹いています!」などと、ヘルメットをかぶったアナウンサーが中継をしていたりします。
さてさて、沖縄の台風はどこまで大変なのか!?
実際の沖縄の人たちはどんな感じなのか?
それを経験してみたかったんですよね。

 

沖縄に来て10年を超え、台風にはもう慣れてしまってますが、台風時、沖縄がどんな状態なのかお伝えします。

 

農業や漁業の被害は大きい

まず、大前提として、農業や漁業などへの被害は大きいです。
沖縄は海の中にポッコリと浮かんだ島なので、台風で降る雨は海水が巻き上げられてい塩水が降ってる状態です。
なので、農業への塩害被害は大きく、葉野菜が枯れたり、またサトウキビもなぎ倒され、台風通過後には農業の被害額数億円単位と報道されます。
また、漁業に関しては、基本的に台風が接近する数日前には、船をつなぎとめ被害が出ないようにされていますが、想像以上の台風の場合、漁船への被害が大きく、船が一台故障したり使えなくなると非常に大きな損害となります。

 

沖縄は台風に慣れているので、事前に万端の対策をしている場合が多いとは言え、台風で損害が出ると大変なことは事実です。

 

観光業

また、観光業も痛手があります。
基本的に台風が接近すると、旅行のキャンセルも多くなり、その場合のキャンセル料は取れない場合も多く、飛行機や宿泊施設などでは大きく減収となります。
しかし、観光客がキャンセルで入ってこない分、戻れない人も多くなり、日程より多く宿泊する場合もあります。
この場合、無償というホテルは少なく、ホテルは少しだけましかも知れませんね。
旅行に関しては、台風などの災害に備えた保険もあるので、台風接近が微妙な時は保険に加入して来沖するのも良いかと思いますよ。

 

例えばこんなのです。
https://www.ranrantour.jp/option/insurance/insurance_include.html

 

那覇などの都会ではどうなのか

しかし、那覇などの都会ではちょっと感覚が違います。
文頭に書いた国際通りからの中継では、ほとんど人が歩いていない風景ですが、実は周辺の居酒屋は満席になっています。
もちろん、従業員が出勤できる規模の台風の時ですがね。

 

ちょっと、ワクワク気味の人も多いんですよ。
お前ら小学生か!と笑いたくもなります。
まず、ちょっとした台風でも、台風接近の前日のスーパーでは、ポテチなどスナック菓子やインスタントラーメンが品薄状態になってます。
離島なら分かるが、那覇で生活をしていて、食品を買いだめする必要などほとんどないのだが、なぜか皆さん、ついつい買ってしまうんですよ。
そして、最近ではサブスクなどで減りつつありますが、数年前まではツタヤは大行列!。
台風中に観るための映画をレンタル!

 

ちょっと、ワクワクしている雰囲気もあります。
大人でも、『明日、会社休みにならんかねー』と淡い期待を持ってる人が多いように感じます。

 

台風が来ると本土の友人や親戚から「沖縄、台風大丈夫?」と心配して連絡が来るのですが、よほどの巨大台風が直撃していない限り、都会ではちょっと楽しんでる感があります。

 

巨大台風が直撃した場合は?

それでも、10年以上住んでいると、大きな台風に見舞われたこともあります。
一番、厄介のなのが停電。
最初に停電を経験した時、おっ!これは初めての経験!と少しワクワクしたのだが、テレビも見れず、真っ暗。
外の様子を見ても、周辺も真っ暗。
もちろん、ツタヤで借りたビデオ見れない。
いつ回復するか分からない状態で、携帯を使うのも充電を考えれば控えます。
冷蔵庫の開け閉めも控えなければ中がやられます。

 

このような状態になると、都会に住んでいても、ポツーンと世界に一人だけしかいないような感覚になります。

 

そして、寝る。
寝る以外にすることが無くなります。

 

夫婦やカップルでいる場合は・・・
大型台風から10ヶ月後に生まれてくるお子さんも多いと聞きます。

 

お店はどうなるの?

台風が接近した場合、コンプライアンスがしっかりしているお店から閉まっていきます。
三越があった頃は、まず、三越が閉店を決定。
そして、
リウボウ系

イオン系列

サンエー

かねひで

ユニオン

と、まぁ、こんな感じでしまって行きます。
最近は、サンエーやかねひでのスーパーも比較的早く閉める傾向があります。
ただ、ユニオンは台風が接近しても、少しでもスタッフが出勤できれば、開けている場合があります。
停電しても、発電機でレジが打てれば開けていることもあります。
ユニオン最強です。

コンビニに関しては、災害時でも従業員の安全が確保できる状況の時は空いています。

交通機関

乗合バスですが、台風によって異なります
沖縄県バス協会において乗合バス四社で対応を協議し、運行の継続・中止・再開を決定するようですが、警報が出ている場合は運休して場合が多いです。

 

モノレール(ゆいレール)
風速で判断しています。
風速25mで運休になっています。

 

ゴミ収集

沖縄で生活をしていて、台風時に心配になるのがゴミ収集。
台風は夏場にやってくるので、週2回の内、1回でも回収がないと生ゴミがぁ、、、となります。
んで持って、一体、ゴミ収集をするしないの基準は何かと言うと、
那覇市など多くの自治体はバスの運行に合わせています。
バスが運行されていれば、普通に来ます。
朝、バスが運休していても再開すると、ゴミ収集車もやってきてくれます。
んが!昼を過ぎてもバスが止まっている場合、収取車は来ないので、次の収集日まで生ゴミと仲良く暮らすことになります。
なぜにバス?と思うかも知れませんが、台風時交通機関の情報は、テレビやラジオでも随時伝えられるので基準としてわかりやすいと思います。まさに合理的!
ゴミ収集に関しては自治体によって変わる場合もあるので、続きは自治体Webで。

 

停電

台風が来ると必ずどこかで停電となります。
停電情報は、沖縄電力のHPで随時発表されます。これがなかなかタイムリーに更新されています。

 

沖縄電力台風情報
http://www.okidenmail.jp/bosai/info/index.html

 

大規模な停電の場合、まず、医療機関や公共施設のあるエリアから優先的に復旧します。
その後、ホテルなど。
そして、住宅地などの順で復旧します。
医療機関と同じブロックに住んでいると早めに復旧が見込まれます。

 

ただ、この停電ですが、数分で回復する場合もあれば、半日程度停電することもあります。
数年前の台風では、沖縄市の比較的人口の多い場所でも1週間程度停電が続いたこともありました。
さらに、田舎だとなかなか手が回らず、本土からも応援も駆けつけて修復するので復旧まで相当時間がかかる場合があります。

 

台風が去った後

台風が去るのが夕方なら必ず飲みの誘いが入ります(笑)
台風で家でも飲んでたはずなのに、閉じ込められていた開放感からなのか、飲みに行こうぜ!となります。
(ちなみに、最近は誘う側になりました。)

 

大型の台風が去った後は、信号機や標識が明後日の方向を向いていたり、巨木がなぎ倒されていることもあります。
ただ、沖縄に来て驚いたのは、木が道路に倒れていても、周辺住民がとっとと片付けています。
本土の感覚なら、役所に連絡して撤去をお願いするところですが、沖縄ではチェーンソーを持ってる家の人が、ちゃっちゃと輪切りにして、歩道の植え込みに積み上げています。
これには、「さすが!」と驚きました。
役所が来るのなんか待っていたらいつになることやらですよね。

 

台風が去った後は、水不足になることがあり、給水制限が出る地域があります。
前記したように、台風の雨が海水なので、家の壁、車、植物などの塩害を少しでも減らすため、乾くまでに一斉に水を使用するために給水制限が出る地域もあります。

 

ここで、大変なのが洗車。
台風が去って、雨が上がった瞬間からガソリンスタンドの洗車コーナーは大行列。
1時間2時間待ちは当たり前状態で、この状態は数日続きます。
移住当初、夜中なら空いてるんじゃね?と思ってガソリンスタンドに行きましたが、みんな考えることは同じ。夜中の2時でも行列ができてました。
沖縄で車を乗る際は必ず塩害塗装をしておきましょう。
また、バイクや自転車でもカバーをかけるなどの対策をした方がいいですよ。

 

沖縄の台風対策は本土が見習うべき

この項目だけ、別に書きたいと思っているのだが、沖縄の台風対策は本土も知っておくべきだと思います。

まず、沖縄の住宅屋さんがちゃんと建てた家や集合住宅は台風対策がされていて、割れにくいガラスであったり、また隙間から雨水が入ってこないようなガッシリとした窓枠になっています。
数年前に、本土の有名な建設企業が沖縄で大々的に宣伝して建てた高級マンションですが、本土仕様だったため、台風でガラスは割れる、窓枠から水が染み込んできて水浸し、テラスやら様々なところがすぐに錆びるなどして、大きなクレームになったとの話を聞いたことがあります。
沖縄に引っ越される際の家選びのは、台風が来ることを想定して家選びをすることをおすすめします。

 

本土で台風が来た風景で、コンビニの看板などが風で転がっているような風景を見ますが、沖縄ではこれらの看板は非常に重たい作りになっていて、台風が接近したら、わざと倒して多少の風では動かないようなものになっています。
これは、本土のコンビニなどで導入した方が良いかと思います。

 

また、沖縄では飛び出している大きな看板は少なめ。
沖縄では、アメリカ統治下の時代もあり、コンクリートの建物には、看板を設置せずに壁自体にビル名を表記している場合が多く、台風対としても理にかなっています。
また、飛び出した看板も大きなものは少なめ。
もちろん、古い看板は台風時、ちょくちょく落ちているかと思いますが、本土ほど看板に被害は少ないように思います。
大きな鉄板の看板がベローンと剥がれるようなことはほとんどないように思います。
最近は大きな看板も増えたので、技術的に台風にも耐えられるようなものも増えたのかもしれませんが。

 

工事中のビル。
本土で台風が直撃した場合、工事中のビルの足場が崩れたり、防塵などのネットが剥がれ散乱していたり、ゴルフレンジのネットが外れたりしていますが、沖縄ではほとんど見たことがありません。

 

小さな台風が来る時でも、工事中のビルに覆っているネットは、くるくると巻いて足場のパイプに綺麗に固定されています。
ゴルフレンジなどのネットもちゃんと、巻きあげられています。

 

また、風速が強くなった場合、ほとんどの橋が通行止になります。

 

数年前にゴルフレンジのネットが風で煽られ、支柱が周辺住宅に倒れ大きな被害になっていました。
また、大阪で高速道路で自動車が風に煽られ、転倒するニュース映像も見ましたが沖縄ではほぼありえないと思います。
それでも、駐車場の軽自動車が転がってることは時々ありますが。それだけ風が強いということです。
沖縄の台風への事前の対策は冊子にして、全国の地自体に配布しても良いのかと思うくらいです。

 

ただ、沖縄の停電に関しては、今は令和だぞ!と言いたくなるくらい多く、復旧にも時間がかかっているので、沖縄電力さんには何か根本的な対策がないものか検討してもらいたいと思います。

 

 

今も徐々に風が強くなってきています。
ポテチとカップ麺、そしてビールの補充も完璧。
もちろん、懐中電灯と乾電池、スマホの為のバッテリーの充電も完璧です。

 

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