沖縄が舞台の映画

沖縄が舞台の映画/Aサインデイズ

沖縄を舞台にした映画を多く排出している、雀洋一監督の1989年の作品。
沖縄のミュージシャン、喜屋武マリーさんのことを描いた小説「喜屋武マリーの青春」(利根川裕)が原作。

 

沖縄コザのロックと言えば、紫やCONDITION GREENだが、この映画の主人公となっている喜屋武マリーのバンド「MARIE WITH MEDUSA」も有名である。

 

沖縄の海や空を描くのではなく、沖縄を舞台として、様々なことを訴える雀監督の作品ですが、この映画も、沖縄と基地、基地と暮らす人びと、ベトナム戦争、戦争へ行く人々の姿、など、様々な側面を画面を通して考えさせられます。

 

1970年代の沖縄本土復帰前後のコザが舞台。
米兵相手に発展した当時の沖縄の音楽シーンもこの映画を通して、垣間見ることができます。
是非、原作も読んでみたくなりました。

 

出演者の多くも、当時の本土の一線で活躍されている俳優さんですが、
脇役の中に、今(2008年)大変活躍されている方も多くいます。
まず、テレビやサッカーでお馴染みの川平慈英さん。
もちろん、沖縄出身でアメラジアンとのことも含め、とても重要な役で出演されています。

 

個人的に衝撃の格好良さを感じたのは、今では数多く沖縄が舞台の映画やドラマに出演され、大女優となられた、余貴美子さんだ。
いわゆる濡れ場に近いシーンで登場するのだが、その背中が非常に格好いい。
堂々たる演技で出演されています。
その一瞬のシーンの印象が、まるで映画のポスターのように未だに目に焼き付いている。
もちろん、エッチな意味ではないですよ。
そんな映画でもありませんし。

 

さらに、テレビドラマ「電車男」で一躍有名になり、また子役時代に、とんねるずの番組に出演もしていた、
伊藤淳史さんが子役で出演しています。たぶん、この作品が映画初出演なのではないかと思います。

 

内容も非常に面白く、無名だった時代の俳優さんの姿も多く見れる映画なので、オススメです。

 

主題歌は、喜屋武マリーさんご自身。「愛は限りなく」という曲です。ここも聴きどころです。

 

 

出演
エリ:中川安奈
サチオ:石橋凌
ひろみ:広田玲央名
竜ちゃん:SHY
ミッキー:浦田賢一
きよし:清水昭博
サブ:川平慈英
ヨーコ:余貴美子
「WHITE」のママさん:亀渕友香
与那覇:大地康雄
たか子:中尾ミエ
正史:岡田祉明
良太:山本秀史
一男:伊藤淳史
兄貴分:マットーヤ・毛平
ギター教室教師:奈良敏博監督: 崔洋一

 

スタッフ
監督:崔洋一
脚本:斎藤博
原案:利根川裕『喜屋武マリーの青春』
音楽:埜邑紀見男
主題歌:喜屋武マリー「愛は限りなく」
ボイストレーナー:古賀義弥
撮影:浜田毅
セカンドカメラ:栢野直樹、松島孝助
照明:矢部一男
美術:今村力
録音:細井正次
整音:小野寺修
編集:冨田功
助監督:竹安正嗣、佐々部清、遠田裕司、中田秀夫
製作担当:小橋孝裕
音響効果:斉藤昌利
技斗:高瀬将嗣
スタジオ:大映スタジオ、にっかつ撮影所、東映東京撮影所
現像:IMAGICA
プロデュース:土川勉
企画協力:東条あきら、喜屋武幸雄
製作者:山本洋、佐藤正之
製作協力:大映映像
製作:大映

 

<Amazonレビューより転載>
沖縄がまだアメリカに占領され、ベトナム戦争へ向かう米軍兵士でごった返していた1960年代後半、ハーフの少女エリ(中川安奈)は米軍から風俗営業の許可をもらった店、Aサインバーでライヴを行っているバンド、バスターズのヴォーカル、サチオ(石橋凌)に惹かれ、やがて歌うことの喜びも見出しつつ、彼と結婚。しかしサチオは時代の波についていけず、バンドから脱落していく……
。沖縄在住のヴォーカリスト喜屋武マリーの半生を記した利根川裕の『喜屋武マリーの青春』を原作に、崔洋一監督が演出に当たった青春音楽映画。『友よ静かに瞑れ』など沖縄にこだわり続ける崔監督にもってこいの題材だが、社会派的な要素よりも、その地で息吹く男と女の生々しい愛と葛藤に焦点をしぼったことで、実にストレートに、画と音に陶酔できる秀作に仕上がっている。主演ふたりの白熱した熱演も、見終わった後も脳裏から消え去ることのないインパクトと深い余韻を残してくれている。(的田也寸志)

 

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原作:小説「喜屋武マリーの青春」(利根川裕)

 

主題歌:喜屋武マリー「愛は限りなく」

 

 

喜屋武マリー with MEDUSA (MARIE WITH MEDUSA)のCD

バーニング・ブラッド

Kyan Marie I Was Born In Okinawa


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