閉じる

映画「おぎゃあ。」レビュー ― 光石冨士朗監督が描く、沖縄と”命”の物語

沖縄が舞台の映画
スポンサーリンク

あらすじ

19歳の花(岡本綾)は、育ての親である祖母と二人で暮らしていました。しかしその祖母が息を引き取る間際、花に衝撃の事実を告げます。「死んだ」と聞かされていた実の母・幸子(余貴美子)が、実は沖縄・浜比嘉島で生きているということ、そして自分の骨をその故郷へ返してほしいということでした。

同じ頃、花は自分が妊娠していることに気づきます。相手は行方不明になっている恋人ハヤト。誰にも相談できないまま不安を募らせる花のもとに、ハヤトが浜比嘉島にいるらしいという手紙が届きます。祖母の遺言を果たすため、そして恋人を探すために、花はたった一人で沖縄へと旅立ちます――。

個人的な感想 ― 偏見が覆された一本

正直に言うと、観る前は少し偏見を持っていました。光石冨士朗監督といえばAV系の作品を多く手がけているイメージが強かったからです。しかし後で知ったのですが、それは監督自身が成人向け映画の現場で助監督として下積み時代を過ごしていたことによるもので、そのクレジットがAVやピンク映画のイメージを作り出していたにすぎませんでした。

実際にこの映画を観てみると、光石冨士朗監督がとても沖縄のことを理解した上で作品を作られていることがよく分かりました。沖縄の生活や、沖縄という土地柄を背中に背負って生きる人々の姿が丁寧に描かれています。沖縄を舞台に、「子供を産む」ということも作品の大きなテーマとなっています。

キャストにも心惹かれるものがありました。個人的に沖縄関連の作品では欠かせない存在だと思っている余貴美子さんが出演しており、沖縄出身の俳優としては藤木勇人さんも。また萩原聖人さんの演技もとても良く、印象に残りました。

AVのイメージから食わず嫌いをしていたら、もったいなかったと思わせてくれる一本でした。沖縄という土地、そこに生きる人々、そして「命を産む」ということへの眼差しに、静かな説得力がある作品です。

スポンサーリンク

作品情報

  • 監督・脚本:光石冨士朗
  • 公開:2002年7月6日
  • 上映時間:97分
  • 製作国:日本
  • 舞台:沖縄県・浜比嘉島
  • 主なキャスト:岡本綾、余貴美子、萩原聖人、藤木勇人、三浦涼介、光石研 ほか

本作は2002年のハワイ国際映画祭でネットパック特別賞(最優秀アジア映画賞)を受賞しており、「予期せぬ妊娠をした少女が母親になるまでの過程を爽やかに描き出し、遊び心があり、革新的でエネルギーに満ち、現実とファンタジーの融合に成功した稀有な作品」と評価されています。また、テレビドラマ「オードリー」で注目を集めた岡本綾さんにとって、本作は映画初主演作でもあります。


視聴方法

2026年9月現在、『おぎゃあ。』はFODやビデオマーケットなどで個別レンタル配信で見ることができます。これら以外では「TSUTAYA DISCAS」でレンタルが可能です。
「TSUTAYA DISCAS」は見たい映画を検索して、チェックを入れておくと、順番に送られてきます。返却はポストに入れるだけ。
今時、DVDって感じもしますが、ここで紹介している、ちょっと古い映画は、ネット配信されていないもが多いので、歴代の沖縄が舞台の映画を見るには、便利なシステムです。
主なプラン
定額レンタル8: 月額2,052円(税込)
定額レンタル4: 月額1,026円
都度課金(単品)
2026年8月現在

[PR]宅配レンタルサブスク【TSUTAYA DISCAS】

スポンサーリンク