沖縄旅行の楽しみといえば、やっぱり食事。チャンプルーや沖縄そばといった郷土料理から、ポーク卵おにぎり、タコライス、沖縄ステーキ、サーターアンダギー、マンゴーやパッションフルーツなどの南国フルーツまで、3泊4日ではとても食べきれないほどのグルメが揃っています。
とはいえ「せっかくの旅行なのに観光客向けの割高な店に入ってしまった」「行きたかった店が満席で入れなかった」という失敗談もよく聞きます。この記事では、まず沖縄旅行で食事を上手にとるためのコツを紹介し、後半で沖縄旅行中にぜひ食べておきたい定番グルメをまとめます。
1. お店選びで一番信頼できるのは「ホテルスタッフ」
沖縄旅行での食事選びの鉄則は、朝食・昼食・夕食を問わず「ホテル周辺の飲食店はホテルスタッフに聞く」。これが鉄則。
食べログなどのグルメサイトで調べるのも良い方法ですが、星の数や写真だけで判断するより、実際に地元を知るスタッフに聞くほうが確実。
那覇の繁華街には観光客向けの店が多く、なかには観光客価格になっていたり、「あぐー豚」と謳いながら実際は輸入肉を使っていたりする店も存在します。しかもそうした店がそこそこ繁盛しているケースもあるので厄介です。知らずに満足できればそれも良いのですが、翌日に別の店へ行って「昨日の店、割高だったんだな」と気づくと、少し残念な気持ちになりますよね。
また、客層とお店の雰囲気が合わないというミスマッチもよくあります。女性2人で入ったら団体客中心の店だった、60代のご夫婦で入ったら20代中心の賑やかな店だった、というような経験談は少なくありません。それはそれで、面白いこもとあったりしますがね。
ホテルスタッフに聞けば、その時の同行者やシーンに合った雰囲気の店を教えてもらえますし、近所で評判の悪い店をわざわざ紹介することもありません。スタッフ自身が実際に行ったことのある店であることも多く、安心感があります。
那覇のような繁華街なら選択肢は豊富ですが、繁華街から離れたエリアに宿泊している場合は選択肢が限られ、店選びに困ることもあります。行き当たりばったりで入った店が地元の常連客ばかりで居心地が悪かったり、沖縄料理のメニューが少なかったりすることも。こうした場合こそ、ホテルスタッフへの相談が力を発揮!!観光客にも親切で、ある程度沖縄料理を出してくれる近所のお店を紹介してもらえるはずです。「このあたりには良い店がないので、タクシーに乗ってでも行く価値がある店」を教えてくれることもあります。
こてこての沖縄料理を出していない店でも、スタッフが普段から通っているお店なら安心ですし、新しい発見があるかもしれません。沖縄は住宅街の中に小さな名店が隠れていることが意外と多いエリアです。
2. タクシー運転手への質問は使い分けが大切
「タクシーの運転手に聞くと良い店が分かる」という話もよく耳にします。沖縄そば屋さんや、こてこての沖縄食堂などのランチ情報を聞くには適していますが、居酒屋情報については運転手さんによって当たり外れがあるのが実情です。
観光案内を専門にしているタクシー運転手であれば頼りになりますが、そうでない場合は情報を鵜呑みにせず、聞いた後にネットで再確認しておくと安心です。観光客が喜ぶようなお店の感覚を持っている運転手さんは、実はそれほど多くありません。
3. 晩ごはんは必ず事前予約を
沖縄旅行の食事で最も重要なポイントと言っても過言ではないのが「夕食の予約」です。
特に那覇の繁華街は、週末になると満席の店が急増します。行き当たりばったりで店を探すと、どこも満席で入れず、無駄に歩き回って時間をロスすることになりかねません。地元に住んでいる私でも、本土から来た知人のために当日の夕方に急いで店を探すのは一苦労することが多々あります。
評判の良い店ほど予約が埋まりやすく、結局1ランク、2ランク妥協した店になってしまうことも珍しくありません。理想は前日までに予約を済ませておくこと。どうしても行きたい店があるなら、旅行出発前に予約しておくのがベストです。これは沖縄だけのことではないですが、居酒屋の場合、日中に電話をしても、誰もおらず予約が入れられないことがありますので、夕方以降に電話はしましょう!
観光客がよく訪れる沖縄料理店だけでなく、中華やイタリアンなどのレストラン、地元の人が通う居酒屋も満席になりがちです。那覇の国際通り周辺は観光地であると同時にオフィス街でもあるため、地元のサラリーマンも普段から集まる場所であることを認識しておいた方がベストです。
4. 観光客向けのお店を避けるための見分け方
お店選びは、まずホテルスタッフに聞くのがベストですが、自分で選ぶ場合は「沖縄料理だけを前面に押し出している、観光客だけをターゲットにした店」は避けたほうが無難です。
こうした店に入ったことがありますが、料理の量が少ないわりに割高なことがあります。何も知らずに入って満足できればそれで良いのですが、沖縄の美味しさをきちんと味わってほしいと思うと、少しもったいなく感じてしまいます。
地元の人も利用するような、普通の居酒屋メニューがありつつ沖縄料理も豊富な店なら、味・価格ともに間違いありません。ただし、民謡居酒屋はほぼ観光客向けの業態なので、地元向けのメニューが少なくても問題はありません。
5. 民謡居酒屋を楽しむポイント
民謡居酒屋とは、居酒屋でありながら1日に2〜3回、沖縄民謡のライブを行っているお店。沖縄民謡といっても「十九の春」やBEGINの楽曲など、誰もが知っている曲を演奏してくれるので存分に楽しめます。
ライブの最後にはお客さん全員が立ち上がって「カチャーシー」を踊り、会場は大盛り上がり。こうした店も必ず事前予約をしておきましょう。
どの店もライブチャージ(演奏鑑賞料)が必要で、500円程度の店から2,000円前後の店までさまざまです。軽い気持ちで少し音楽を楽しみたいなら500円程度の店でも十分。ステージがしっかりあり、4〜5名の演者が演奏するようなお店なら、じっくりと本格的な演奏を楽しめます。
多くの店でリクエスト曲を聞いてくれる場面もあるので、聴きたい曲があれば勇気を出して大きな声でリクエストしてみましょう。
6. サーターアンダギーには注意しろ!
沖縄旅行では何度も間食のタイミングが訪れます。観光施設や道の駅には、必ずソフトクリームやブルーシールアイスと並んでサーターアンダギーが鎮座しています。

こいつには気をつけろ!
「揚げたてです❤️」って可愛い顔してこっちを見ていることが多々あります。
さらに、小腹が空いてきた時間帯に必ず現れるのが、サーターアンダギー。
実は要注意。本格的なサーターアンダギーは比較的サイズが大きく、見た目はほぼオールドファッション。1個食べると、オールドファッションを2個食べるくらいのボリュームになり、夜ご飯に響いてしまいます。1個を同行者とシェアするのがおすすめです。
最近は「三矢本舗」というサーターアンダギー専門店がさまざまな観光施設に出店しています。ここのサーターアンダギーは比較的小ぶりで食べやすいサイズ。味のバリエーションも豊富なので、いくつか買って同行者と食べ比べしてみるのも楽しいですよ。
7. 沖縄グルメの名店・食堂まとめ
観光ガイドブックにも掲載されている「花笠食堂」のような、量が多くがっつり系の沖縄食堂は各地にあります。
これら以外にもいろんなお店があるので、検索して、旅程に合わせてチェックしてみてください。
8. 沖縄そばの基礎知識とおすすめ店

沖縄そばは、沖縄県民の間でも「どの店が一番美味しいか」で意見が分かれる、まさに好みが分かれるグルメです。
昔ながらの鰹節をたっぷり使った出汁から、合わせ出汁、豚骨ベース、最近では魚介系の出汁を使う店まで、スープのバリエーションは実にさまざまです。
どのお店に入っても、それなりに美味しいので、ガイドブックで紹介されているお店でもよし、インスタに出ているお店でもよし、あまり悩まず行っても失敗はないでしょう。
沖縄そばの豆知識
沖縄そばの麺は本来、ガジュマルやデイゴといった硬い樹木を燃やして作る「木灰(もっかい)」を水に浸し、その上澄みの灰汁(はいじる/ふぇーみじ)を、かん水の代わりに小麦粉へ練り込むことで、独特のコシと風味を生み出していました。(この製法は異常なほど手間がかかります。)現在ではこの製法を守っているお店は非常に少なくなっているため、「木灰使用」を謳う沖縄そば店を見つけたら、ぜひ一度試してみる価値があります。
那覇市内では、モノレール赤嶺駅近くにある自家製麺の「とらや」が有名です。
他にも県内に何軒かあるので、探してみてください。
9. 沖縄らしいハンバーガー体験
沖縄には「A&W(通称エンダー)」や「JEF」といったローカルファーストフードチェーンがあり、これはガイドブックでもおなじみなので詳細は割愛します。
ここで紹介したいのは、より沖縄らしさを感じられるハンバーガー店です。近年は本土同様、美味しいハンバーガー専門店が続々とオープンしており、情報が追いつかないほど充実しています。

国道58号線で沖縄本島中部を走行中、ちょうどランチタイムになったら、嘉手納基地周辺のハンバーガー店がおすすめ。味はもちろん美味しいのですが、米兵さんが来店していることが多く、そんな雰囲気の中で食事をするのもプチ沖縄体験と言えるでしょう。
代表的な店には「Hi31BASE」「FATBURGER OKINAWA」「GORDIE’S」(北谷町砂辺)などがあります。Googleマップで検索すると数多く見つかるので、お好みのお店を探してみてください。
余談ですが、米軍基地周辺には米兵さんがよく訪れるおしゃれなカフェも増えています。住宅街の中の少し分かりにくい場所に隠れた人気店があったり、週末はファミリー客で賑わっていたりするので、インスタグラムなどで探して訪れてみるのもおすすめです。
10. 居酒屋で押さえておきたい定番メニュー一覧
沖縄の居酒屋に入ったら、ぜひ試してほしい定番メニューをまとめました。
| 写真 | メニュー |
|---|---|
![]() | ゴーヤーチャンプルー 「ゴーヤ」ではなく「ゴーヤー」が正しい。SNSで間違えるとゴーヤー警察がやってきます。 |
![]() | ふーチャンプルー お麩を使ったチャンプルー |
![]() | ソーメンチャンプルー 素麺を使った炒め物 |
![]() | ナーベーラー煮付け へちまの煮付け。土臭さを感じる場合もあり |
![]() | ラフテー 豚のほほ肉を使った角煮。ようするに豚の角煮。 |
![]() | すーちかー 豚の塩漬け。置いていない店も多い |
![]() | じーまーみ豆腐 ピーナツ豆腐。ほぼデザート感覚、胡麻豆腐のピーナツ版 |
![]() | 海ぶどう 沖縄を代表する海藻。うみぶどうが美味しいのではなく、タレが美味しい。 |
![]() | にんじんしりしりー 沖縄の弁当の片隅に必ず鎮座してます。居酒屋には置いていないことも。 |
![]() | ミミガー 豚の耳の料理 |
画![]() | てびち 豚足。一度揚げてから甘辛いタレにくぐらせたものは食べやすい |
![]() | ヤギ汁(ひーじゃー汁) 独特の臭みがあり苦手な人も。居酒屋ではあまり見かけず専門店が中心 |
![]() | ヤギ刺し ヤギの刺身。冷凍されていることが多く臭みは少ない |
![]() | 島らっきょう 天ぷらがおすすめ |
![]() | パパイヤイリチー パパイヤの千切り炒め |
![]() | うりずん豆(四角豆) インゲンを平たく四角くしたような野菜。天ぷらがおすすめ |
沖縄で味わいたい定番グルメ
- タコライス:タコス専門店とタコライス専門店は別物と考えるのがポイント
- ポーク卵おにぎり(通称ポー玉):空港1階などにも行列のできる人気店が登場。コンビニでも購入可能で、沖縄限定商品が多いファミリーマートのポーク卵おにぎりも要チェック
- 沖縄天ぷら:魚介や芋類を使ったフリッターのような揚げ物。「上間てんぷら」が有名で、沖縄のファミリーマートでも取り扱われている
- A&W・JEF:沖縄のローカルファーストフード。A&Wは空港内にもあり訪れやすいが、JEFはやや分かりにくい立地にあることも。ゴーヤーバーガーやぬーやるバーガーが名物
まとめ
沖縄旅行の食事を成功させるコツは、次の3つに集約されます。
- お店選びで迷ったらホテルスタッフに相談する
- 夕食は前日までに、できれば旅行前に予約しておく
- 観光客だけをターゲットにした店より、地元の人も通う店を選ぶ
これらを押さえたうえで、沖縄そばやチャンプルー、タコライス、サーターアンダギーといった定番グルメを楽しめば、限られた滞在日数でも満足度の高い食事体験ができるはずです。ぜひ次の沖縄旅行の参考にしてみてください。
















