台風が接近してから準備を始めると、強風や大雨で外に出ること自体が危険になる場合があります。
できるだけ早めに、以下のものを準備しておきましょう。
台風が来る前に準備しておきたいもの
水・食料
飲料水は1人1日3リットルを目安に、3日分~1週間分を準備します。
非常食は、アルファ米、缶詰、レトルト食品、乾パンなど、調理せずに食べられるものがあると安心です。
→ 台風では断水や停電だけでなく、道路や物流が止まって、スーパーやコンビニの商品が不足することもあります。数日間、自宅で生活できる量を確保しておきましょう。
停電対策
懐中電灯、ランタン、乾電池、モバイルバッテリーなどを準備しておきます。
モバイルバッテリーは台風が近づく前に満充電にし、スマートフォンの充電を確保しておきましょう。
→ 停電すると夜間の照明だけでなく、スマートフォンの充電も問題になります。明かりと通信手段を確保して、情報から孤立しないようにすることが大切です。
生活用水
断水に備えて、浴槽などに水を溜めておきます。
飲み水とは別に、トイレを流したり、掃除や洗い物などに使う生活用水を確保しておきましょう。
→ 特にマンションなどでは、停電するとポンプが動かなくなり、断水することがあります。停電と断水が同時に起こることも想定しておきましょう。
情報収集の準備
スマートフォンや携帯ラジオを準備し、気象情報や避難情報を確認できるようにします。
スマートフォンは満充電にし、必要なアプリや自治体の防災情報なども確認しておくと安心です。
→ 台風の進路や雨・風の状況は刻々と変化します。停電時でも情報を得られるよう、電池式・手回し式のラジオなどがあると便利です。
救急用品・携帯トイレ・常備薬など
救急用品、携帯トイレ、常備薬、カセットコンロなどを準備しておきます。
→ 停電や断水が長引いた場合や、避難所での生活になった場合にも役立ちます。特に常用している薬がある場合は、余裕を持って準備しておきましょう。
自動車のガソリンは満タンに
台風が近づく前に、できればガソリンを満タンにしておきます。
→ 停電や設備被害などによって、ガソリンスタンドが営業できなくなる場合があります。避難や移動が必要になったときのためにも、早めの給油がおすすめです。
庭・ベランダのものを片付ける
植木鉢、物干し竿、ゴミ箱、自転車、テーブルなど、屋外にある飛ばされやすいものは室内へ移動するか、しっかり固定します。
→ 強風で飛ばされたものが、自宅の窓や屋根を壊したり、近隣の住宅や車、人に被害を与える可能性があります。
避難所の場所を確認
自宅から最寄りの避難所までのルートを、事前に確認しておきます。
→ 大雨や強風の中で避難することになると、道路の冠水や通行止めなどで普段のルートが使えない場合があります。できれば複数のルートを確認しておきましょう。
土のうを準備
浸水する可能性がある場所には、早めに土のうを設置します。
玄関やガレージ、地下への入口など、水が入りやすい場所を事前に確認しておきましょう。
→ 大雨が降ってから土のうを用意するのではなく、雨が強くなる前に設置することが重要です。
台風が接近したときの注意点
屋外の片付けは風が強くなる前に
庭やベランダなどの片付けは、風が強くなる前に終わらせます。
→ 強風の中で屋外作業をすると、転倒したり、飛んできた物に当たったりする危険があります。台風が近づいてから無理に外へ出ないことが大切です。
増水した川・側溝・海岸には近づかない
大雨のときは、川や側溝、海岸などの様子を見に行かないようにします。
→ 普段は安全に見える場所でも、急激に水位が上昇したり、足元が崩れたりすることがあります。特に海岸では高波や高潮にも注意が必要です。
窓ガラスの飛散を防ぐ
窓やガラス戸はしっかり閉め、カーテンやブラインドを閉めておきます。
必要に応じて飛散防止フィルムなどを活用するのも方法です。
→ 強風で窓ガラスが割れた場合、破片が室内に飛び散る可能性があります。窓の近くにはなるべく近づかないようにしましょう。
避難するときは長靴を避ける
浸水した場所を歩く場合は、長靴ではなく、脱げにくい靴を選びます。
→ 長靴の中に水が入ると重くなり、歩きにくくなることがあります。また、冠水した道路ではマンホールや側溝などが見えなくなるため、無理に歩かないことも重要です。
避難前にはブレーカーを確認
自宅から避難する場合は、可能であれば電気のブレーカーを落としてから避難します。
→ 浸水した家屋では、復電時に漏電や火災が発生する可能性があります。ただし、避難を急ぐ必要がある場合は、安全確保を最優先にしてください。
看板の台風対策
店舗や事業所などで看板を設置している場合は、台風が来る前に点検・固定を行います。
移動できる看板は屋内へ
移動可能な看板やのぼり、案内板などは、できるだけ屋内に入れます。
大型看板など屋内に移動できないものは、ワイヤーやロープなどでしっかり固定します。
→ 看板が強風で飛ばされると、通行人や車、周辺の建物に重大な被害を与える可能性があります。
ボルトや溶接部分を点検
ボルトの緩み、サビ、支柱や溶接部分のひび割れなどを事前に確認します。
→ 看板は普段問題なく見えても、経年劣化している部分が強風によって破損し、落下する危険があります。
ビニールハウスの台風対策
農業用のビニールハウスは、強風による倒壊に特に注意が必要です。
フィルムを剥がす・切り裂く判断も
非常に強い風が予想される場合は、ハウスのフィルムをあえて剥がしたり、切り裂いたりする対策もあります。
→ フィルムが風を受けて「帆」のようになると、ハウス全体が大きな風圧を受け、骨組みごと倒壊する危険があります。
また、飛ばされたビニールが電線などに絡まり、停電の原因になることもあります。
※実際の対策は、ハウスの構造や地域の農業関係機関などの指示を確認してください。
フィルムを残す場合は補強
フィルムを残す場合は、ハウスバンドを増し締めし、中柱などで骨組みを補強します。
→ 強風によるフィルムのばたつきや、骨組みへの負担を減らすことが目的です。
出入口や天窓をしっかり閉める
出入口や天窓などに隙間がないか確認し、必要に応じてテープなどで補強します。
→ 隙間から強い風が入り込むと、ハウス内部の圧力が上がり、フィルムや骨組みに大きな負荷がかかります。
工事現場の防塵ネット・メッシュシート
工事現場では、足場に設置されたメッシュシートが強風を受けることで、大きな事故につながる可能性があります。
メッシュシートを畳む・取り外す
台風接近前に、足場のメッシュシートを片側に畳んで縛る、または必要に応じて取り外します。
→ シートが風を受け続けると、足場に大きな負荷がかかり、倒壊などの重大な事故につながる恐れがあります。
シートを「帆」にしない
メッシュシートを張ったままにすると、強風によって「帆」のように風を受けることがあります。
→ 足場は風を受ける面積が大きくなり、支柱や固定部分に想定以上の力がかかる可能性があります。
工事資材もしっかり固定
建築資材や工具などは、シートやロープなどで固定するか、可能なものはコンテナなどに収納します。
→ 小さな資材でも強風で飛ばされれば、周囲の住宅や車、人に被害を与える可能性があります。
大型防球ネットの台風対策
ゴルフ練習場や野球場などの大型防球ネットも、台風の際には注意が必要です。
ネットが「帆」になる
大型ネットは、強風を受けると「帆」のようになり、支柱に大きな負荷がかかります。
→ 網目状のネットでも、暴風時には風を受ける面積が大きくなり、支柱や基礎部分に大きな力が加わります。
昇降式ネットは早めに降ろす
昇降式のネットは、暴風域に入る前に地面付近まで完全に降ろします。
→ ネットを下げることで風を受ける面積を減らし、支柱への負荷を抑えることができます。
固定式は補強を確認
固定式の場合は、支柱や補強材などを事前に点検します。
構造によっては、ネットの一部をカットして風を逃がすなどの対策が必要になる場合もあります。
→ 固定式は簡単にネットを降ろせないため、施設の構造やメーカー・管理者の指示に沿った台風対策が重要です。
家庭用の練習ネットも注意
家庭用のゴルフ練習ネットやバッティングゲージなども、台風前には片付けるか、しっかり固定します。
→ 小型のネットでも、強風で飛ばされたり倒れたりする可能性があります。庭やベランダに設置している場合は、できるだけ屋内へ移動しましょう。
