映画『サウスバウンド』。2007年10月6日に公開された、豊川悦司さん主演のコメディ映画です。原作は奥田英朗さんの同名小説で、監督は『間宮兄弟』の森田芳光さん。上映時間は114分、配給は角川映画です。
最初にこの映画の宣伝を見たとき、正直「また沖縄ブームに乗った、離島が舞台の映画かな…」と思っていました。ところが、映画を観る前に原作を読んでみたところ、宣伝の印象とはまったく違う内容で驚きました。今思えば、私の勝手な思い込み(偏見)だったのかもしれません。
原作は奥田英朗さんの小説
原作は、直木賞作家・奥田英朗さんの『サウスバウンド』です。2005年に単行本が刊行され、直木賞受賞後の第1作として話題になりました。
監督の森田芳光さんは『家族ゲーム』『間宮兄弟』などで、独特の家族観を描いてきた方です。この作品でも、「大人になった子ども」と「大人になろうとしている子ども」という視点から家族が描かれています。
あらすじ
主人公は、東京の下町に暮らす小学6年生の上原二郎。二郎には悩みがありました。父・一郎(豊川悦司)が、仕事もせず騒動ばかり起こす元過激派だったからです。「税金は払わん」「文句があるなら国民をやめる」といった発言で、家族はいつも振り回されています。
母・さくら(天海祐希)の提案で、一家は父の故郷である沖縄・西表島へ引っ越すことに。地元の人々に温かく迎えられ、大自然の中で暮らすうちに、二郎たちは父のまっすぐな信念を少しずつ受け入れていきます。ところが、そこでも一郎は開発業者との戦いを始めてしまい…というお話です。
感想|痛快でコミカル、でも考えさせられる
元活動家の父親が、東京でも西表島でも次々と問題を引き起こします。それでも、今の世の中の矛盾や問題を痛快に突いていて、コミカルなタッチで楽しく観られる作品でした。
ただ、笑って終わりではありません。離島の開発問題も出てきますが、「国家とは?」「法律とは?」「生き方とは?」という問いを、観る側に投げかけてくる作品だと感じました。
原作を先に読んだうえでの感想ですが、小説のほうがより深く問題意識を掘り下げています。映画で気になった方は、ぜひ原作も読んでみてください。映画とあわせて楽しむと、違いも含めて味わえます。
実はロケ地は今帰仁村
物語の舞台は西表島ですが、撮影の多くは沖縄本島北部で行われたようです。ロケ協力には今帰仁村、名護市観光協会、名護市立嘉陽小学校などの名前が並んでいます。ロケ地を紹介する資料では、古宇利島が撮影地として挙げられているものもありました。
「西表島の物語なのに、本島で撮っているの?」と意外に思う方もいるかもしれません。でも映画の中で見る自然や集落の風景は、そう言われないと気づかないほど自然でした。今帰仁や古宇利島周辺をドライブするときは、この映画を思い出しながら走ってみるのも楽しそうです。
作品情報
- 公開日:2007年10月6日
- 上映時間:114分
- 監督・脚本:森田芳光
- 原作:奥田英朗『サウスバウンド』
- 出演:豊川悦司、天海祐希、北川景子、松山ケンイチ、田辺修斗、松本梨菜、加藤治子ほか
- 配給:角川映画
- 舞台:東京・西表島(撮影は沖縄本島北部の今帰仁村周辺など)
視聴方法
2026年9月現在、『サウスバウンド』はU-NEXTで配信されています。他の配信では確認できていません。U-NEXT以外では「TSUTAYA DISCAS」でレンタルが可能です。
「TSUTAYA DISCAS」は見たい映画を検索して、チェックを入れておくと、順番に送られてきます。返却はポストに入れるだけ。
今時、DVDって感じもしますが、ここで紹介している、ちょっと古い映画は、ネット配信されていないもが多いので、歴代の沖縄が舞台の映画を見るには、便利なシステムです。
主なプラン
定額レンタル8: 月額2,052円(税込)
定額レンタル4: 月額1,026円
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