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沖縄が舞台の映画『ナビィの恋』沖縄の魅力と豪華キャストを徹底解説

沖縄が舞台の映画

2026年7月更新

「沖縄が舞台の映画」を語る上で、絶対に外せない不朽の名作があります。それが、1999年に公開された中江裕司監督の映画『ナビィの恋』です。

数ある沖縄映画の中でも「これを超える作品はない」と評されるほど根強い人気を誇る本作。なぜ公開から長い年月を経てもなお、多くの沖縄フリークを魅了し続けるのか? その理由と、豪華すぎるキャストの魅力を徹底解剖します。

映画『ナビィの恋』とは?あらすじと3つの魅力

本作は、沖縄の離島・粟国島(あぐにじま)を舞台に、オバアである「ナビィ」の60年越しの恋の行方を描いた大人のラブストーリーです。同時に、東京から帰郷した孫娘・奈々子(西田尚美)と、風来坊の福之助(村上淳)の若き恋愛もみずみずしく描かれています。

1. 「観光地」ではない、ありのままの沖縄の日常

中江裕司監督の作品が多くのファンから支持される理由は、決して綺麗な海や観光地だけを売りにしない点にあります。沖縄のありのままの自然、豊かな文化、島民の生活感、そして独特の時間感覚や風土が、スクリーンからそのまま伝わってきます。観れば誰もが「今すぐ沖縄に行きたい!」と思わされる魅力に溢れています。

2. 全国に「沖縄のオバア」ブームを巻き起こした

主演のナビィを演じたのは、のちにNHK連続テレビ小説『ちゅらさん』でお茶の間の人気者となる平良とみさん。本作でのチャーミングで力強い演技がきっかけで、「沖縄のオバア=平良とみさん」というイメージが全国区で定着しました。

3. 何度観ても心が温まり、哀愁が漂う名作

笑って泣けて、最後にはどこか切ない哀愁が漂うストーリー。何度繰り返し観ても色褪せない、不思議な心地よさがある傑作です。

二度と実現できない!沖縄芸能界の「レジェンド」

『ナビィの恋』が映画ファンだけでなく、音楽ファンからも神格化されている最大の理由。それは、沖縄民謡界・芸能界の重鎮(大御所)たちが奇跡的な大集結を果たしている点です。これほど豪華なメンバーがひとつの作品に集まることは、今後二度とないと言われています。

■ ナビィ役:平良 とみ(たいら とみ)

1928年(昭和3年)沖縄県生まれ。
2015年12月6日(87歳没)

沖縄の舞台女優の第一人者として、ファンも多い方でした。
13歳から劇団に入り、舞台女優人生を送られています。

舞台女優をしながら、小さな映画にも数多く出演されていましたが、この「ナビィの恋」で一気に有名になり、その後、NHKのドラマ「ちゅらさん」で、確実に全国区の女優さんとなりました。
沖縄が舞台の映画では多く出演されています。

生前、沖縄で平良とみさんの舞台を見せていただきましたが、舞台の上での存在感と迫力は素晴らしいものがありました。

中江裕司監督の作品へは、パイナップルツアーズ、パイパティローマ、ホテルハイビスカス、真夏の夜の夢 ~さんかく山のマジルー~などに出演。

真夏の夜の夢の上映イベントで舞台挨拶でお目にかかったのが最後でした。

他、出演映画

  • オキナワンチルダイ(1979年、高嶺剛)
  • パラダイスビュー(1985年、ヒートゥバーンプロダクション)
  • マリリンに逢いたい(1988年、松竹富士)
  • ウンタマギルー(1989年、パルコ)
  • うみ・そら・さんごのいいつたえ(1991年、ホネフィルム)
  • パイナップルツアーズ(1992年、スコブル工房)
  • きこぱたとん(1993年、「きこぱたとん」を作る会)
  • パイパティローマ(1994年、ピターズ・エンド)
  • GAMA 月桃の花(1996年、映画GAMA – 月桃の花を成功させる会)
  • BEAT(1998年、松竹)
  • 夢幻琉球・つるヘンリー(1999年、高嶺プロダクション)
  • ナビィの恋(1999年、東京テアトル)
  • ホテル・ハイビスカス(2002年、シネカノン)
  • NOEL ノエル(2003年、ギャガ)
  • 涙そうそう(2006年、東宝)
  • 恋しくて(2007年、東京テアトル)
  • 銀幕版 スシ王子! 〜ニューヨークへ行く〜(2008年、ワーナー・ブラザース映画)
  • 南の島のフリムン(2009年、ゴリ監督)
  • 真夏の夜の夢(2009年)

■ 東金城恵達(ナビィの夫)役:登川 誠仁(のぼりかわ せいじん)

1930年 兵庫県尼崎市生まれ、沖縄県石川(現うるま市)育ち。
2013年3月19日(80歳没)

沖縄のジミヘンを称されるほど、小さな時から三線の名手。
登川流の宗家もあり、沖縄民謡の第一人者。

沖縄民謡界では、重鎮的存在で三線と独特の歌声で圧倒されますが、舞台では冗談などもいいとても楽しいライブを見せてくれていました。

登川誠仁さんを知る方が、このナビィの恋に出演すると聞いて、しかも、ちゃんと役者として、出演されると聞いて、さぞかし驚かれたことと思います。

もちろん、ちゃんと俳優として演技をされたのはこの映画のみです。

残念ながら2013年に亡くなられましたが、沖縄ではまだ墓地のCMに出演されていて、亡くなられた感覚がいまだに湧きません。

■ 本家の長老役:嘉手苅 林昌(かでかる りんしょう)

1999年10月9日(79歳没)

何度も琉球正装で三線を弾き歌を歌っているシーンの方ですが、嘉手苅林昌さんも登川誠仁さんと同じく(それ以上かもしれませんが)沖縄民謡の第一人者。

嘉手苅林昌さんも登川誠仁さんも沖縄民謡を語る際には一番に名前の出てくる方です。

しかし、この映画の公開の年に肺がんで死去されています。

嘉手苅林昌さんの声を最後にちゃんと録音されているのがこの「ナビィの恋」のようで、「ナビィの恋」が嘉手苅林昌さんの遺作とも言えます。

■ 長老の妻・ミサコ役:大城 美佐子(おおしろ みさこ)

大阪生まれ 名護市育ち
2021年1月18日(84歳没)

女性の沖縄民謡歌手の第一人者。大城美佐子さんも沖縄民謡を語る上では欠かせない方です。
この方の歌う姿は、凛されていてとても格好いいです。

■ サンラーこと平良進さん

宮古島まれ
1934年12月18日生まれ(2024年1月27日没)

名前からお察しの通り、平良とみさんの旦那さんです。
平良進さんも沖縄で長く俳優さん、「ちゅらさん」をはじめ数多くの沖縄が舞台の作品に出演されています。

■ ケンジこと津波信一さん(船乗り)

津波さんは沖縄のテレビやラジオで活躍されている、タレントさんです、沖縄のタレントさんの中でも重鎮的な存在になってきています。劇団などの主宰もさている、マルチな方です。

■ 長老の息子役 嘉手苅林次

嘉手苅林昌さんの次男。1956年沖縄生まれ。
現在も沖縄で沖縄民謡を歌い続けてられます。

■ オコーナーこと アシュレイ・マックアイザック

1975年生まれ カナダ出身
ノヴァスコシア州ケープ・ブレトン島生まれ。

ノヴァスコシアは18世紀末から19世紀半ばにかけて、主にスコットランドからの移住者によって開かれた土地で、スコットランドの伝統文化を継承するカナダにおける中心地のようです。
スコットランド民謡を受け継ぎながら、ロック、フォーク、パンクなどを融合させた、独特なサウンドで注目され、世界で活躍されています。

■ 麗子(オコーナーの妻)役 兼島麗子

具志川市安慶名(現うるま市)出身
2025年4月没 76歳

沖縄のオペラ界の第一人者。
中江監督作品で欠かせない存在かもしれません。
沖縄でのクラシック系では欠かせない方のようです。

■ アブジャーマー男役 山里勇吉

石垣出身。
アンガマのお面をかぶって、最後のおどけて面を外すシーンがとてもオチャメです。
八重山民謡の第一人者で、大工哲弘さんを弟子に持つ、大御所です。
力強い歌声と声量で生の歌声には圧倒されます。

■ チルー(ユタ)役 吉田妙子

1935年、具志川市安慶名(現うるま市)出身
沖縄の女優さん。
ちゅらさん4(特番)、純と愛、瑠璃の島などの全国ネットのドラマへの出演。
平とみさんと並ぶ、沖縄の大女優さん。
今、沖縄のオバァ役ができる数少ない女優さんです。

中江裕司監督作品には、パイナップルツアーズ、ホテルハイビスカス、琉球カウボーイ、真夏の夜の夢 ~さんかく山のマジルー~などに出演。

平良とみさん並みの大女優さんのなので、あえて最後に紹介させていただきました。

今や日本を代表する名優!若き日の主演コンビ

■ 西田尚美

また、この映画で主演の西田尚美さんですが、当時はさほど有名な女優さんではなかったのですが、今では、様々な映画が女優さんになられていますね。

日曜ドラマの半沢直樹に出演されていた役と、ナビィの恋のイメージとは別人のように感じましたが、どちらもとても存在感がり透明感があるのは全く変わっていませんね。

■ 村上淳

村上淳さんも当時はほぼ無名に近かったのかもしれませんが、その後、シンガーソングライターのUAさんとご結婚され話題になりました。2006年離婚。

今では、様々な映画やドラマで大活躍されいますね。Vシネマなどのイメージもありますが、びっくりするほど様々な役を演じられている姿はともて頼もしいです。

鬼才・中江裕司監督の代表作まとめ

中江監督の映画が多くの沖縄フリークから指示をされているのは、決して、沖縄の綺麗な海や観光地を売りにするのではなく、沖縄の自然、沖縄の文化、沖縄の生活、沖縄の風土、沖縄に方の感覚をそのまま表現しているところだと思います。

沖縄が好きな人にとっては、観れば沖縄に行きたくなり、また、何度でも観れる映画を作られています。

ご本人は、1960年、京都生まれ。
琉球大学に進学し沖縄に移住されています。
学生時代から映画の作品を発表されています。

公開年タイトル概要
1992年パイナップルツアーズ沖縄を舞台にしたオムニバス映画の傑作
1994年パイパティローマ南の果ての幻の島を巡るロードムービー
1999年ナビィの恋全国に沖縄ブームを巻き起こした代表作
2002年ホテル・ハイビスカス個性豊かな家族が織りなすハートフルコメディ
2007年恋しくて石垣島を舞台にした高校生たちの青春バンド映画
2009年真夏の夜の夢〜さんかく山のマジルー〜シェイクスピアの戯曲を沖縄を舞台に大胆アレンジ
2012年たしかなあしぶみ 〜なかむらはるじ〜成蹊学園創立100周年記念ドキュメンタリードラマ
2019年盆唄東日本大震災の被災地とハワイの盆踊りを追ったドキュメンタリー
2022年土を喰らう十二ヵ月沢田研二主演、水上勉の随筆を原案にした作品

映画『ナビィの恋』作品情報

  • 出演: 西田尚美 / 村上淳 / 平良とみ / 登川誠仁 / 平良進 / 嘉手苅林昌 / 大城美佐子
  • 監督・脚本: 中江裕司
  • 公開・DVD発売: 1999年
  • 上映時間: 94分